【トイレの交換】 自分で出来る?取り外し編

工事

こんにちは。職人です。

普段からDIYをされる方の中には、トイレの交換を自分でやってみたい!と考えている方もいるかと思います。ただ本当にできるのか不安ですよね?

正直出来ないことはないですが、パターンによってはかなり苦戦します!

どういうことかというと、一言にトイレ交換と言っても、

  • 商品の選定方法
  • 排水形状の違い
  • 内装工事の有無

など、様々なパターンがあり、何事もなく完結させるには、それなりの知識が必要になってきます。

今回は、設備屋になって約10年の現役職人が、トイレの交換方法を解説していきたいと思います。

こちらの記事では、取り外しまでの手順を説明していきます。

トイレ交換流れと確認箇所

トイレ交換の流れ

  • 既存商品を調べる→排水の種類を知るため
  • 排水の種類に合う新しいトイレの選定
  • トイレの取り外し
  • 既存排水ソケットの取り外しや排水管の調整
  • 新しいトイレの設置
  • 試運転

かなりざっくりですが、このような流れになります。

一つずつ解説していきます。

既存トイレのどこを見ればいいのか?

トイレの交換の際、必ず確認しなければいけないのが既存のトイレの品番になります。

多くの場合、便器の品番が、本体の側面の下側に記載されています。

C○○○などです。

品番を確認したらネットで検索して、排水形状を調べます。

トイレの排水形状は大きく分けると2パターンある

トイレの排水は大きく分けると

  • 床排水
  • 壁排水

この2種類になります。

トイレがついている状態で、排水管が見えなければ床排水です。

後ろのほうを覗いて、排水管が背面や横に抜けているのが確認出来たら壁排水。

さらに、床排水の中でも、

  • 排水芯200
  • 排水芯200以外

に分かれてきます。

厳密にはもっと種類があるのですが、床排水の場合はこのどちらかを確認し、新しい便器を選定します。ここで排水芯とは、トイレの背面壁から、床に抜けている排水管の中心までの距離になります。

壁排水の場合、床から排水管の中心までの高さがどれくらいあるかを確認する必要があります。

既存のトイレの排水形状に合ったトイレを選定しないと、取り付けができないなどのトラブルになるので、ここは必ず押さえておきたいポイントになります。

最近では、ネットでもトイレなどの住宅設備を安く購入することができます。

選定を間違えないように注意すればお得に手に入れられるのでオススメです。

トイレを外す手順

ここからは工事スタートです。手順はこんな感じになります。

  1. 水を止める
  2. 残っている水を抜く
  3. タンクふたを外す
  4. 止水栓とタンクの接続を外す
  5. タンクを外す
  6. 便器を外す

今回は床排水の場合を想定して一つずつ説明していきます。

1.水を止める

まずは水を止めましょう。これを忘れてトイレを外すと大惨事になります。必ず止めてください。

一戸建ての場合、外のガレージなど前面道路付近に水道メーターがあります。

そこのふたを開けると家全体の止水栓があるので、回して水の供給を止めます。

集合住宅の場合は、共用廊下のメーターボックス内に止水栓があります。

2.残っている水を抜く

水を止めたら、タンクに残っている水を抜いていきます。

何回かレバーを回し、水が流れなくなるとオッケーです。

3.タンクふたを外す

タンクのふたを持ち上げるとそのまま抜ける場合と抜けない場合があります。

抜けないときは、おそらく下から樹脂のナットで配管がつながっているので、そのナットを左に回していくと簡単に外すことができます。

 

4.止水栓とタンクの接続を外す

壁や床から出ている止水栓とタンクが配管でつながっているので、それをモンキーレンチやスパナなどの工具で外していきます。

ウォシュレットがついている場合、その配管も一緒に外します。

この時、水が垂れるので、バケツや雑巾などがあると床を濡らさないで済みます。

5.タンクを外す

接続が外れたら、タンクを外していきます。

タンクは下側からナットで止まっていることがほとんどなので、モンキーレンチなどで回していきます。左右2箇所外しましょう。

ナットが外せたら、タンクを真上に持ち上げると、便器から外すことができます。

中に少し水が残っているので、便器に流してしまってもいいと思います。

これでタンクまで外せました。めちゃくちゃ簡単ですね。

6.便器を外す

いよいよ便器です。

中に水が残っているので抜いていくのですが、いつも現場では灯油ポンプを使っています。

そうです、通称シュポシュポです。

文字通りシュポシュポしてバケツで受けて、便器内の水をできる限り抜いておきます。

これは取り外して運ぶ際に、水がこぼれないようにするためです。

水が抜けたら、固定ねじを外していきます。

正面下側に1円玉より小さいぐらいのキャップがついていれば、それを外すとねじが出てくるので、ドライバーを使って外します。

奥のほうも床に向かってねじ若しくはナットが止まっているので、両サイドとも外していきます。

すべて外れたら、便器を水平のまま真上に持ち上げると外すことができます。

トイレ交換 取り外し編まとめ

かなりざっくりですが、トイレの取り外し手順は大体こんな感じです。

とりあえず外すだけなら、道具さえあれば正直誰でもできます

注意するのは必ず水を止めてから作業すること!これぐらいです。

 

取り外し編はここまでです。

次回、取り付け編ではいよいよ新しいトイレをつけていきます!

おたのしみに!

取り付け編へ↓

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